今年観るべき映画:『ファブリックの女王』マリメッコ創業者の波乱万丈人生
2021年はマリメッコ創業70周年のアニバーサリーイヤー
北欧を代表するアパレルブランドとして日本でも人気のマリメッコ、今年で創業70年目を迎えます。本作は創業者であるフィンランド女性、アルミ・ ラティアの自伝的映画です。
映画自体が斬新な構造
てっきり自伝的な、ドキュメンタリーに近い淡々とした映画かと思いきや、舞台やスタジオで映画のために演じるのを俯瞰したような創りなんです。アルミを演じる役者さんの役作りの苦悩や監督さんの指示なども映画の層の一部として構成されています。この時点で良い意味でビックリします。
アルミ・ ラティア
一言で言うと非常に情熱的な人です。それゆえに周りとの対立もあり理解を得られぬこともあって、苦労されたようです。女優さんが自分なりに「アルミ・ ラティア」の人となりを解釈し演じられているので、どこまで本人に近いのか分かりませんが、「この人サイコか!?」と思わせるほどの”熱さ”を感じる場面もあります。
映画に出てくるテキスタイルたち、お馴染みのプリント柄が創業当時から存在してて今でも古臭い感じがしないことは感心します。アルミ・ ラティアの精神はファブリックに生き続けています。
70周年記念でアニバーサリー商品も発表されています。まだまだマリメッコ人気は続きそうですね。
余談ですが、「マリメッコの名前の由来」と「ジャクリーン・ケネディのエピソード」に映画の中でスポットを当てないところに潔さを感じました。
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